お正月の集まりでつけ麺を披露
うちは母方の親戚が、正月二日に長兄の家の集まると言う風習があります( ^o^)ノ。
毎年毎年、長兄一家が様々な食べ物と飲み物で歓待してくれるのですが、もちろん集まる親戚も、思い思いにお年賀として、いろんな物を持ち寄ります。
我が家は毎年おむすびと蜜柑だったのですが、おでんを持ってくる家があったり、ハムやケーキを持ち寄る家もあります。
さて、今年のお正月は…という事になった時、紆余曲折はあったのですが、何故か我が家はつけ麺を作ることになってしまいました(^^;。
さて…つけ麺とは言っても、普通に麺とタレを買って来て、台所を借りてはい完成、というわけにはいかないのは当然で、それなりのモノを作ってみろ、という無言の圧力が半端じゃありません(^^;。
と言うわけで、今回は、安かった時に買い込んだで、いつか使おうと思って冷凍保存しておいた、大量の川ガニを使うことにしました( ^o^)ノ。
まずは熱湯で一度洗い茹でして、冷水に取って丁寧に洗った後、半分に切り割って鍋に放り込み、ニンニクやショウガ、ネギの青いところ、それに酒と鰹節に煮干しでクツクツと煮ていきます。
ドン引きするほどの凄まじいアクが出て来たのですが、飽きるまで丁寧にすくいつつ、2時間ほど煮込んだたら一度火を落として、冷ましてからもう一度火にかけて煮込みました。
最後はクッキングペーパーで濾して完成。
この他に、同じように鶏ガラを使ってスープを取り、これと先のカニのスープを合わせて、Wスープにしました。
醤油ダレは、味噌と醤油とオイスターソース、それに胡椒や酒、様々なモノを加えて一煮立ちさせて作りました。
脂は鶏脂にしました。
鶏皮とボンジリを大量に買って来て、根気よくフライパンで脂を絞り出すようにして炒め、最後に脂にネギと生姜を加えて香りづけ。
そのあと、近所のダイソーやセリア、百円領事館を回って容器を探し、5リットル弱のスープ、それに脂とタレ、市販のシナチクやチャーシュー、そして麺を買い込み、刻んだネギや従兄の畑から拝借した柚子などを段ボールに詰め込んで、親戚一同の集まりに乗り込みました(^^;。
台所にて鍋、包丁などを借り、スープを温め、前以て用意しておいた使い捨ての丼容器に脂とタレを注ぎ、チンチンに熱くしたスープを注ぎます。
ネギやシナチク、チャーシューの角切り、輪切りにした柚子を加えて、茹で上がった麺は冷水にてさらし…。
結果、前以て考えていた20人前、見事に売り切れました( ^o^)ノ。
実際には麺が1食分余ってしまいましたが、スープがなくなってしまったので、打ち止めとなりました(^^;。
で、肝心要の出来栄えはと言うと…(^^;。
次から次へと「私も食べたい」、と言って来てくれるのは嬉しいのですが、実際にはお酒が入っているせいか、それとも純粋の美味しくないのか、そこかしこで食べ残しがあったので、まぁ実際はこんなもんだよなぁ…と思いつつも、かけた苦労を考えると、少々辛くなったのは事実です(^^;。
スープもタレも、少し甘くなってしまったので、万人受けはしないなぁ…とは思っていたのですが、個人的には比較的美味しく出来たと思っていたので、ちょっと肩透かしな面もありましたが、美味しいと言ってくれた人もいたので、それは救いでした(^^;。
麺は俺が作ったんじゃないから残して結構。
でもスープだけは残すな。
これは神保町の某ラーメン店『覆麺』において大将が言った名言ですが、まさにそんな心境です(^^;。
あれだけ苦労して、そこそこ高級な食材をふんだんに使ったスープが、ザバザバと台所の排水に流されていくのは、胸がつまされる思いでした…。
う〜ん、今回の思いをバネにして、また来年のお正月も同じくチャレンジするのか、はたまた周りから「もう勘弁してくれ…」と言われるのか、それはまだ分かりませんが、毎日毎日、同じクオリティのラーメンを提供する、全国津々浦々のラーメン店の方に、つくづく頭が下がるなぁ…と思った、そんなお正月の一コマでした…(^^;。