秋葉原 凱婷縁 「曹国舅」
秋葉原の『凱婷縁』にて、「曹国舅」を食べて来ました( ^o^)ノ。
先日、Twitterでフォローさせて頂いた方からメッセージを頂き、秋葉原でラーメンのお店を開いているとのこと。
機会がありましたら是非、とのことだったので、機会を作って伺ってみました( ^o^)ノ。
お店に着くと、丁度お店の方が外に作業で出ていらして、そのまま誘われるままに店内へ。
正直、かなりお腹が減っていたので、何を食べようか悩んでいたのですが、お店の方が、「何を食べたいのか」と訊くので、ラーメンだと応えました。
「では、そのラーメンはどこにあるのか」と笑いながら訊くので、黙って食券機を指しました。「その食券はどこにあるのか」と畳み掛けるので、自分の胸を指しました。すると、店員さんは大笑して、「心はすなわち食券、食券はすなわちラーメンである。お前は既にラーメンが何であるかを知っている」と言い、私に彼に曹国舅の美味を授け、お客の仲間に加えてくれました。
とまぁ冗談は置いておいて(^^;、こちらのラーメン屋さん、八仙をモチーフとしたラーメン店で、メニューが全て八仙の名前になっています。
勿論、八仙にちなんだラーメンなのですが、メニューを見させてもらって、澄んだ、煮干しと魚介スープのような、「曹国舅」に興味が湧き、それを注文しました。
正直な話し、八仙については、西遊記はまだしも、東遊記は読んだことがなく、極々触りの話しくらいしか知りません(^^;。
何を以て「曹国舅」なのか、「何仙姑」なのか、「藍采和」なのか、さっぱり分かりませんが、私が「曹国舅」を選んだのも、純粋に美味しそうだったからなのと、私の息子の名前に『貴』の字が入っているから、「曹国舅」を選んだだけなんです(^^;。
そんなわけで、注文を済ませてカウンターに座って待つ間、ランチのサービスライスも勧められて、それもお願いすることに。
調理の間、通り一辺倒な知識しか無いので、八仙をモチーフにしたラーメンが、どんなものなのかと、メニューの写真を観ながら待っていると、なるほど、「藍采和」は花かごにちなんでカラフルなあられが散らしてあります。
ジャッキー・チェンの映画「酔拳2」で、「韓湘子」のワザの場面で印象の深かった、「笛の達人っ!」と叫んでいた “笛” のモチーフは何だろう…と悩み、私の頼んだ「曹国舅」では、大きな海苔が玉板なのだと思いました。
しかし、「漢鍾離」の芭蕉扇も、多分海苔で表現していると思うし…とずっと考えていたのですが、実際に運ばれて来たラーメンを観ると、海苔の間にタタミイワシが載っており、思わず「これが玉板ですねっ!」とお店の人に聞いたら、笑っていました(^^;。
と言うわけで、早速箸を取って頂きます!
はっきり言って、美味しいです( ^o^)ノ。
ストレートな細麺も固めのコシがあってGoodですし、煮卵が品切れのため、代わりに乗せてもらった海老ワンタンも美味しいです( ^o^)ノ。
蕩けるようなチャーシューは正にカミさん好みだと思いますし、紫タマネギの食感も、良いアクセントです。
そして、なによりスープが美味しかったです。
かなり煮干しの風味が強いのですが、苦みが殆ど無く、しっかりと煮干しのワタを、丁寧に毟(むし)っているのだと思います。
それにしては煮干しの風味が強いので、頭を残しているのか、それとも、余程大量の煮干しを使っているのか…。
また、煮干しに懲りすぎると、煮干しの風味ばかりで旨味が薄くなって、ラーメンのスープとして片手落ち、なんてことになってしまうこともありますが、全然そんなことはなく、飲み干すほどのスープでした( ^o^)ノ。
ちょっと驚いたのがサービスライスで、無料のご飯だと、酷く安いお米を使っているお店も少なくありませんが、しっかりと美味しいお米でした( ^o^)ノ。
小さく付いてきた、小鉢の味噌状のものも美味しくて、少しピリッとしていて良い感じです!
トータルとして、非常に完成度が高い、と言うかよく考えられて作っているなぁ…と言う印象でした。
こんなに完成度の高いラーメンが、後他に7種類もあるわけですから、全部を食べてみたいと興味が湧きました( ^o^)ノ。
ただ、正直な話し、場所柄、そんなにお客さんが押し寄せるような立地ではないと思いますし、通りを越えて神田側に行けば、魅惑的な食べ物屋さんが沢山有ります。
食事処としては激戦区だと思うのですが、それだけに、文字通り蛸のようにメニューの足を広げてしまって、大丈夫だろうか…と言う不安もあります。
(事実、『凱婷縁』さんの入る前は青森の蜆のを使ったラーメン店で、美味しくて私も好きだったのですが、気がついたら退店して、『凱婷縁』さんになっていました…(^^;)。
また、七福神ならまだしも、日本には馴染みの薄い八仙をモチーフに選ぶというのは、純粋にマイナスに働いてしまうのではないか、と…。
と言うか、店名にある “婷” の字は、環境依存文字なので、入力する度にATOKから注意を受けるのが面倒です(^^;。
そんなこんなもありますが、ひょんなことから知ったお店で、まさかこんなに手放しで喜べるお店だとは思いもしませんでした( ^o^)ノ。
願わくば、末永く食べ続けられると、嬉しいです…。