栗の渋皮煮を作ってみた
読み上げ: もらった栗で、渋皮煮を作ってみました( ^o^)ノ。
もらった栗で、「渋皮煮」を作ってみました( ^o^)ノ。
栗には思い出のある私です。
実は母方の祖父が、流山に千坪ほどの畑を持っていました。
そこの畑は、元々は荒れ地で、親族総出で開墾しました。
大きな木を切り倒して根を抜き、長年近隣の人が勝手に捨てて10m近い山になっていたゴミを撤去してもらい、畑にするために土を返すと、腕の太さほどもある葛の根が出て来たり、最初の年はモグラとの戦いでした(^^;。
次に祖父は、栗や梅の苗を買ってきて、私も手伝って一緒に植えました。
親族総出で行ったことなのですが、流山の一番近くに住むのは、松戸の私たち家族で、そう言う地理的なことも手伝って、よく畑に遊びに行っていました。
その祖父も亡くなり、後を守った祖母も亡くなり、さらには祖父の土地も区画整理の関係で、一度手放して別の場所に同等の土地を用意してもらい、今では従兄がメインとなって、その畑を守っています。
そんな畑で採れた、今年一番の栗を従兄が、持って来てくれました( ^o^)ノ。
栗には沢山の思い出が詰まっています。
有り難く頂戴し、早速ですが渋皮煮を作ってみることにしました。
まずは栗を一晩、水に浸けます。
これは、栗の鬼皮を柔らかくするのと同時に、栗に虫が食っていないかどうかを確かめるためです。
栗にはどうしても虫が付いてしまいます。
また従兄の栗は、販売目的で管理しているわけではないので、より虫害を受けやすいです。
なので、水に浸けるのですが、こうすると窒息した虫が、殻を破って外に出て来るので、栗が虫に食われているかどうかが分かります。
幸いにして、今回の栗は、一切虫害がありませんでした( ^o^)ノ。
そうしたら、今度は鬼皮を剥いていきます。
包丁の根の方の部分を使って、鬼皮に傷を入れて、毟るようにして皮を剥いていきます。
この際、少しでも渋皮に傷を付けてしまうと、煮ていく上でその部分から渋皮が破れて、実が割れてしまいます。
…と言うのが建前なのですが、誰にあげる渋皮煮でもなし、多少の不格好さは味のウチです(^^;。
あまり気にせず、ドンドン剥いていきます(^^;。
漸く全部剥き終わりました。
栗にも個体差があって、鬼皮を剥く際に、鬼皮の内側のワタのような部分が、鬼皮と一緒に綺麗にとれてしまうモノと、渋皮にしっかりとくっ付いているモノとがあります。
最終的にはこのわたのような部分は、可能な限り取り除きます(^^;。
そして、栗を鍋に移し、水を張り、重曹を小さじ1杯ほど加えて沸騰するまで火に掛け、そこから弱火で10分ほど煮ていきます。
最初は重曹から炭酸ガスが出て来て、ポコポコと可愛い泡を立てていますが…。
10分も煮ると、こんな墨汁のような煮汁になります…これがアクになります。
一度栗を取り出して、流水で軽く洗ったら、再び鍋に移して水を張り、今度は重曹を加えないで、やはり10分ほど煮ていきます。
これを3回ほど繰り返すと、概ねアクも取れて、煮汁も薄い小豆色になります。
そうしたら、今度は竹串を使って、丁寧に渋皮についた、真っ黒い鬼皮のカスを取っていきます。
筋や皺の間にゴッツリと入っているのですが、これが綺麗にとれると嬉しいんですよね( ^o^)ノ。
あまり無理をしすぎると渋皮を傷つけてしまいますし、取れなさすぎると苦味とエグミに繋がります。
まぁ、可能な限り取り除くのですが、やっぱり栗にも個体差があって、どんなに頑張っても、取れないモノも沢山あります(^^;。
そして、最後にもう一回だけ茹でこぼして、ここからは味付けです。
まずは栗の量と同等の砂糖を用意し、鍋に栗を入れて水を張ります。
最初、砂糖は全量の半分くらいを入れて、沸騰してから10分ほど煮込みます。
その後、残りの砂糖を加え、塩もひとつまみ。
更に10分ほど煮込んで、汁が大分飛んでシロップ様になってきたら、火を止めて、そのまま冷まします。
とりあえず、渋皮煮はこれで完成( ^o^)ノ。
後は冷蔵庫で冷やしつつ保存し、食べたいときに頂きます( ^o^)ノ。
…と言うか、個人的には作るのがメインで、食べるのは他の人の仕事(^^;。
2~3個食べられれば満足なので、機会があったら、従兄にも差し入れしてみようかと思います…( ^o^)ノ。