徊監視用のブザーを作ってみた
徘徊監視用のブザーを、作ってみました。
先日、伯母から「在宅介護をしている夫を監視出来る装置が欲しい」、という相談を受けました。
要するに、アルツハイマー病を患っている伯父さんを、自宅で介護しているのだが、筋力が弱くなってしまっていて、不意なことでも転倒して骨折してしまう。
ベッドの上から降りたり、椅子から立ち上がろうとしても、バランスを崩して倒れてしまう。
そう言った時、そばに居なくてもすぐに分かるような装置はないか、とのこと。
ネットで探してみたところ、ベッドの足元に敷くシートで、ベッドから降りようとして足をシートに着くとブザーが鳴って知らせるモノや、凄いものになると、ベッドの上で寝ている人を監視していて、どこかに行こうとするとブザーが鳴るモノなど、モノ自体はそこそこ有るようです。
ただ、問題なのはそのお値段。
軽く10万円オーバーなんて当たり前で、ちょっと簡単に手は出せない金額です。
そこで、伯母さんが言うには、以前、一時的に入所していた介護施設では、背中と椅子にコード紐のようなモノで繋がっていて、外れるとブザーが鳴る、と言うモノがあったとか。
実際に私は観たことがないのですが、イメージだけなら湧いたので、自作で作ってみることにしました。
用意したのは洗濯ばさみとブザー。
洗濯ばさみの挟む内側に電極を仕込み、服を挟んでいるときは接点が外れているので音が鳴りませんが、動いて洗濯ばさみが服から外れると、接点が閉じて通電し、ブザーが鳴る、という単純なモノです。
まぁ実際に簡単なんですが、コレを現実に作ろうと思うと、配線やら細かいビスやら化粧箱やら、兎に角色々と材料を揃えねばならず、また配線の長さを調整出来るように、また色々と便利なように、と思って途中で離接合出来るようにコネクタを仕込んだりと、まぁ手が込んでいると言えば混んでいるんでしょうか(^^;。
結局、単純に接点を作るだけでもM3のビスとナット、更にスペーサー、丸端子。
配線とコネクタを要して、本体には各種ビスと化粧箱とブザー、スイッチを用意。
徹夜明けで自宅に帰ってから、朝風呂にしけ込むお袋と風呂を代わってもらう間に、チャッチャ、と組み上げます。
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出来上がって試しに作動させてみたら、まぁこんな単純な回路、間違いようもないので一発成功(^^;。
途中、コネクタのハンダの甘さが有ってやり直しなんかもありましたが、最終的にはまぁ格好は良くないですが、それほど悪くもないかなぁ、と(^^;。
ただ、難点はブザー。
伯母さんに確認したところ、兎に角安く作って欲しい、とのことなので、本当はPanasonicのメロディーチャイムを利用しようと思っていたのですが、単体で4000円と高額なため、秋葉原で300円未満の3Vブザーを買って来ました。
悪くはないのですが、化粧箱の中に仕込むと、音がちょっと小さいかなぁ…と。
コンセントから100Vをとって、直流24Vに降圧させて業務用の90dB以上のベルやブザーを使おうかとも考えたのですが、それは少しやりすぎかなぁ…と(^^;。
まぁ、コネクタを設けてあるので、本体側はいくらでも作って交換出来ますし、現行のモノも改造しようと思えば可能です。
この辺が自作の利点ですね…(^^;。
…というわけで、上手く活用出来ると、良いですね( ^o^)ノ。