松本コウイチの徒然日記

神保町 覆麺

 
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千葉県松戸市在住のオッサン。 "オイルショックの年に生まれた"と言われ続けて育ってきた。 食べるの大好き、作るのも好き。 DIY系も頑張っています。最近はレザークラフトも始めたけど…(^^;。

  神保町の『覆麺』にて、「渡り蟹出汁の塩ラーメン」を食べて来ました(  ^o^)ノ。

 

  GWを目前にして、例年なら世間は浮き足立っていて、なにかこう、ワクワクするような空気感が溢れているのですが、残念ながら今年の今の時期は、右を向いても左を向いても例の件で世情が暗いようです…。

 

  そんな重い空気感の中ですが、蟹の香気を漂わせて、道行く人をオレンジのお店へと引き込む妙味の館が、神保町にはあります(  ^o^)ノ。

 

 

  とまぁ前置きはこの辺にして、この日も都内の現場を動きつつ、食事を摂りに『覆麺』に立ち寄りました。

 

  この時は並び客がいて、すぐには入れなかったのですが、外で待つ身としては換気扇から流れ出る蟹の香気に充てられて、胃袋が腹ン中でタップダンスを始めていました(^^;。

 

  ただ待つだけというのも、事ほど左様に辛いモノかと心底思う時間なのですが、とは言っても回転の速い『覆麺』ですので、すぐに店の中に入ることが出来ました(  ^o^)ノ。

 

 

  この日は運良く入口に近い、スープの寸胴の目の前に座ることが出来ました。

 

  白濁したスープに浮かぶのは、甘みの為のリンゴが数個。

  さらに布の袋…中身は鰹節でしょうか?

  そしてチラホラと脚が水面を突き出して見える、赤い渡り蟹が数匹。

 

  なんかもう眩しい光景を見るような気分ですが、思いの外、蟹の量が少ないかな?、と思ってしまった自分は、数瞬後にそれを目の前で否定されました(^^;。

 

  丼にスープを張るため、大きな柄杓を寸胴に差し込む大将。

  徐(おもむろ)に引き上げると、何匹もの蟹が吊られて上がってきて、柄杓の中にも大きな蟹が居座っていました(^^;。

 

  思わず、<うわっ、そんなに入っているの…?>、と思ったのですが、逆に言うと、それだけ入っていてからこそ、スープが白濁して中の様子が見えないんです(^^;。

 

 

  この日は大将のワンオペで、丁度お客さんが何人も入れ替わるタイミングだったため、一気に3人前を作り上げた大将でも、トッピングを各々に施しているウチに、少々時間が経ってしまいました。

 

  角の立っているような、ピシッとした麺ではありませんでしたが、待ちに待ったラーメンが目の前に置かれたんです…もう脇目もふらずに食べてしまいました(^^;。

 

  大将が、「今日は薄くない?  味は大丈夫?」、と聞いてきたのですが、それよりも何よりも、食べてすぐ分かったのが、味の濃さです(  ^o^)ノ。

 

  「丁度良いんですが…今日のは特別に濃いですね」、と聞くと、「ファイナルだからね、特別に濃くしたよ」、とのこと。

 

  考えてみれば、4月の最終火曜日です。

  渡り蟹出汁の塩ラーメンはこの日が最後。

  来月の食材は既に発表されていますが、甲殻類の旨味とは、ちょっとの間お別れです(^^;。

 

  まるで蟹でとった白湯スープのようなこの日のスープは、渡り蟹の旨味の全てが出ているような仕上がりでした(  ^o^)ノ。

  蟹味噌とかの旨味はもちろんあるのでしょうが、蟹本体の旨味…と言うか甘みとでも言うのでしょうか。

  かなり衝撃的なレベルでした…(  ^o^)ノ。

  サービスで入れておいてくれた味玉も味わいながら、最後の一滴まで完食して、お店を出ました。

 

  しばらくの間、口内に蟹の風味がずっと残っていて、「…後で時間を作ってもう一杯食べに来たいなぁ…」とずっと思う一日になりました…(^^;。

  しかも、ファイナルなんです…次にいつこのラーメンが食べられるかは、誰にも分からないんです…(^^;。

 

  正に『覆麺』は、一期一会なんだ…とさらに思いを強くしました(^^;。

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