秋葉原 竜軒 「ラーメン」

秋葉原の『竜軒』にて、「ラーメン」を食べて来ました( ^o^)ノ。
秋葉原の中でも一二を争う老舗のお店で、秋葉原にまだ青果市場があった頃から、秋葉原に足を運ぶ人たちの胃袋を満たしてきました。
お店の名前は『竜軒』ですが、「関取ラーメン」という名前の方が通りが良く、メニューもそれに合わせて「横綱」、「関脇」、「十両」など相撲の階級に擬(なぞらえ)えて段階があったりしました。
しかし、初代の店主さんが引退され、その次の代の店主さんも引退され、現在の店主さんは何代目か分かりませんが、そのようなお店の矜持も薄れ、いまは『竜軒』として、その味を引き継ぎしっかりと秋葉原に足を運ぶ人の胃袋を満たしています。
この日、久しぶりに『竜軒』さんに足を運びました( ^o^)ノ。
秋葉原は立ち止まらない町、振り返らない町、と某NHKの番組内でタレントのタモリさんがそう仰っていたことがありますが、まさにそんな感じで、来るたびにお店や道を歩く客層が変わり、この日は海外からの観光客らしい人たちが、可愛い女のこの絵がそこかしこに張られた町の中を歩いていました。
そんな忙しなくもいつも新陳代謝の激しい表通りからちょっと裏に入った路地に、『竜軒』さんはあります。
時間的に開店したてで、多分私がこの日最初のお客さん。
お店に入って、ぐるりと店内を見渡してメニューを確認したら、「「ラーメン」の並盛りをお願いします」、と伝えました。
すると心得た店員さんは快活に返事をして、すぐに「ラーメン」を作り始めてくれました。
まだ開店したてで、完全に準備がと取っていなかったのか、いろいろと作業をしながらも「ラーメン」が完成。
「ラーメン」です、と脇から差し出されました。
観ると、ワカメの乗ったなんともオーソドックスな姿のラーメンで、これ以上無いくらいシンプルです。
少し茶色く濁った琥珀色のスープは、ずっと前から変わらない色合いです!
早速箸を取って頂きます( ^o^)ノ。
緩く縮れた黄色い麺は、少し驚いたことにしっかりとしたコシ。
以前は柔らかい、と言うわけではないのですが、しっかりと火を通した感じの麺だったのですが、この日の麺はキリッと小気味よいコシがあります!
しかし、固く煮締めたようなチャーシューや、前述の淡い琥珀色のようなスープの味わいは昔と変わりありません( ^o^)ノ。
なんだか思い出が一気に40年前まで遡ってしまいましたが、気がつけば完食していました(^^;。
令和の現在に帰還した後も、なにとはなしに気持ちだけがふわふわしたような感じで、会計をしてお店を後にしましたが、表通りに出た瞬間にふわふわとした懐かしさに身を任せたような感覚は瞬間的に霧散して、そこには立ち止まらない、振り返らない町がありました。
私の思い出なんか、この町には一粒の埃ほどの重みもないんだろうなぁ…と思いつつ、それでも賑やかに沸き立ち町に、嬉しい感じもありつつ家路に着いたのでした…(^^;。