松本コウイチの徒然日記

鱸(スズキ)と鱈(タラ)の卵巣でカラスミを作ってみた

 
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千葉県松戸市在住のオッサン。 "オイルショックの年に生まれた"と言われ続けて育ってきた。 食べるの大好き、作るのも好き。 DIY系も頑張っています。最近はレザークラフトも始めたけど…(^^;。

鱸と鱈の卵巣で、カラスミを作ってみました( ^o^)ノ。

カラスミというと、普通はボラの卵巣を塩漬けにして、それを干したモノです。
非常に高価で、自分で作ろうと思ってもボラの卵巣自体が高級品です
もちろん自分で作れば市販のカラスミを買うよりかは全然安く作れるのですが、それでも絶対的な金額は驚くほど高いです(^^;。

なので、いろんな魚卵を使ってカラスミを作る人がいますが、今回私も、ボラではない魚の卵巣を使って、カラスミを作ってみました( ^o^)ノ。

今回、私が買って来たのは鱸(スズキ)の卵巣です(^^;。


まず、普通のは鱸の卵巣自体が入手出来ないと思うのですが、どう言うわけか近所のスーパーで、しかも妙に安く売っていたんですよね…(^^;。

んで、まずは下拵えなのですが、卵巣の周囲に張り巡らされた血管が見た目にも良くないので、血管に針を刺して、ぬるま湯の中でゆっくりと血を抜くという作業が必要なのですが、正直、針で卵膜を貫通させて穴を開けてしまいそうだったので、今回はまるっとその作業は省くことにしました(^^;。


結果として、見栄えはそれほど良くなくなってしまいますが、売り物じゃ無し、我が家で消費するモノです。何より上手に出来るかどうか、またカラスミとして美味しいかどうかも全く分からないので、まぁいいかなぁ、と(^^;。

そして、この鱸の卵巣を、大量の塩で漬け込みます。


一晩経つと、ビックリするほど水が出るので、この水を捨てて、更に塩を足して…これを繰り返して、1週間以上塩で漬け込みます。

ちなみに、数日して、同じスーパーで今度は鱈(タラ)の卵巣が売っていて、これでもカラスミを作ってみることにしました(^^;。
ちなみに鱈の卵巣は、そのままだと普通にタラコだと思う人もいるかも知れませんが、正確にはタラコ、明太子はスケソウダラの卵巣で、鱈の卵巣は、俗に言うところのタラコと比べると、5~10倍くらい位大きいです(^^;。

そんなわけで、鱸と鱈の卵巣を塩で漬け込みました。

そして約1週間後、これを水と日本酒を1:1で混ぜた液体に一晩浸けて、塩抜きをします。

塩抜きが終わったら、今度はこれを干していきます。


干す際に、網の上で干そうと思ったのですが、干す途中、卵巣が重力でぺったんこになるので、網などを下に敷いておくと、その跡がそのまま卵巣に残ってしまいます。
なので、クッキングペーパーを敷いた板の上で干したのですが、結果的に言うとこれも失敗(^^;。


クッキングペーパーの梨地が、跡として残ってしまいました(^^;。

一気に乾かすと、反ったり卵膜が破れてしまったり、日焼けしてしまったりするそうなので、外に出して干したり、室内で陰干しにしたりと、様子を見ながらゆっくりと乾燥を進めます。

そして、徐々に水分が抜けてゆき、全体的に身が締まり、色も飴色になってきました。


カチンカチンに干した方が保存は利くのでしょうが、個人で食べるので、そこそこにして、食べてみることにしました。

なお、鱸のカラスミは見るからに美味しそうなのですが、鱈のカラスミは、色合いと良い風貌と良い、けっして美味しそうには見えないですね…(^^;。
実に難しいところだと思います(^^;。

と言うわけで、出来上がった鱸と鱈のカラスミ。
早速実食してみます。

まず、鱸のカラスミですが、ちょっと塩抜きが甘かったせいか、結構塩っぱいです。
しかし、まぁカラスミの風味はしますし、少し干しすぎてしまった気もしますが、それなりに美味しく出来上がりました。
もちろん、本物の市販のカラスミには足元にも及びませんが、気軽に家で食べる分には、何の問題もありません( ^o^)ノ。

問題は、鱈のカラスミ…。
これは正直に、失敗でした…。
実は、塩漬けの際に、卵膜が破れてしまって、裏面がバックリ割れてしまったのですが、そこから一気に水分が抜けたのか、乾かす際にカリカリになってしまいました。
結果として、しっとりさは全くなく、切ってもバラバラと粉になってしまいます。
味そのものは悪くはないのですが、カラスミとしては大失敗です…。
このまま粉にして、ご飯に掛けて食べたら、それなりに美味しいかも知れませんが…(^^;。

そんなわけで、最終的には約3週間ほどかかったカラスミ作り。
またの機会があったら、再度チャレンジしてみようと思います…( ^o^)ノ。

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