松本コウイチの徒然日記

神保町 覆麺

 
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千葉県松戸市在住のオッサン。 "オイルショックの年に生まれた"と言われ続けて育ってきた。 食べるの大好き、作るのも好き。 DIY系も頑張っています。最近はレザークラフトも始めたけど…(^^;。

神保町の『覆麺』にて、「鮟鱇の冷やしまぜそば」を食べて来ました( ^o^)ノ。

前の日の「悪い奴」が滅法美味しくて、どうしても冷やしまぜそばも食べたくなってしまいました…。
と言うのも、個人的に冷やしまぜそばの中でも、鮟鱇の冷やしまぜそばが一番だと思っているからなんです(^^;。

そんなわけで、お店に到着。
この日は黒覆面も来ていて、お店の横のいつものスペースに陣取っています。
なんと新名物の「元気モリモリ丼」が30杯分も用意しているらしく、十二分に余裕があり、私も1個、購入( ^o^)ノ。
なんでも和牛のかなり良い部分を使っているそうで、原価割れもあながち冗談では無いとか…(^^;。
とりあえず、これは別に食べるとして、まずは冷やしまぜそばです(^^;。

お店の前で並んでいると、後から自転車で来られたお客さんが、私の後ろに着きました。
何気なくその自転車を観て観ると、キャノンデールのフロント片手持ちサスペンションで、ガチめな自転車です。
私も学生の頃は、かなり本気で自転車を嗜んでいて、未だに家に当時の自転車を飾ってあるので、つい声を掛けてみたら…丁度席が空いたらしく、中に入ることになってしまいました(^^;。

食券は先に大将の妹さんに買ってもらっていたので、そのまま席に着きます。
タイミング良く、何名かお客さんが一気に捌けたようで、後ろにいた自転車のお客さんも隣に座りました。
他にも待っているお客さんがいたようで、一気に三人前の冷やしまぜそばを作る大将(^^;。

そんな中、大将が、私がカウンターに置いた、表で買った「元気モリモリ丼」に目を留めて、

「それ、500円はありえないんだよ。ガチの和牛を使っててさぁ…」

と。
私はまだ食べたことが無かったので、

「そうなんですか? 原価割れ、って書いてありましたけど、あながち冗談じゃ無いんですね…なんでまたそんな値段で出しちゃったんですか…(^^;」

「そりゃお前、ヤツから電話がかかって来て、『先輩、トロトロ丼以外にも、和牛を使った新しいのを出そうと思ってるんです』って言うからさ、『お、いいじゃん、値段は一緒の500円な』、って、俺が言ったからに決まってんじゃん」

と飄々と話す大将(^^;。
もちろん、黒覆面のお客さんに対する感謝の気持ちや侠気もある、と言うことだったのですが、実は覆麺の大将って、かなり無体なことを…(^^;。

とかなんとか話しながら、冷やしまぜそばが完成して、目の前に差し出されました( ^o^)ノ。

受け取ってみると、ひんやりとした丼が、いつもの熱々の覆麺とは違う印象を、まずは触覚から伝えていきます。
早速箸を取って食べてみますが、幅広のビロビロ麺が、ジュルンジュルンにジェル状の鮟鱇出汁スープを絡めて来て、口の中が爽快に、それでいてドロリと旨味に溢れかえります( ^o^)ノ。

生臭さは全く感じない、鮟鱇の淡泊な美味さ…でもここまで濃いと、淡泊、と言う表現も合っていないんじゃ無いか、とも思える強い旨味です( ^o^)ノ。

冷たいので、冷ます必要が無いためジュルジュルと、どんどん箸が進んでしまうのですが、途中、ぐっと堪えて箸を止め、レモンを搾って、その果汁をかけ回してみると…スープの塩味の角が急になくなって、酸っぱさは全く感じないのですが、トゲなくなった極めてマイルドな味覚に大変身します( ^o^)ノ。

さらに、トリュフオイルと熱々の出汁をホンの少し差してもらうと…これがまた、サラサラのスープにスモーキーな風味のトリュフオイルが加わって、全く別物に大々変身します( ^o^)ノ。

そんなわけで、この日も大満足で完食して、お店を出るのですが、出る間際、私の隣に座っていた、自転車のお客さんに、「今度、ゆっくりと愛車を見させて下さい」、と伝えてお店を出ました。

お店を出ると、傍らに、その自転車が停めてありました。

何気なく目線を向けつつ、近寄って見てみると…最近では珍しいフルサスのフレームで、コンポーネントはXTR、油圧のディスク、フロントギアはシングルだけど小径…。
ヤバい、この人、ガチだ…と知って、思わずガン見してしまいました(^^;。
観れば見るほど、「なんじゃこりゃぁっ!?」と思うよな構成で、お金に物を言わせたカジュアル仕立ての自転車なんかじゃありません。
街乗りに振りつつ本気で攻めた仕様です( ^o^)ノ。

そんなとき、そのお客さん…いえ、敬意を込めてオーナーさんと書きますが、お店から出て来て、驚愕しきりの私にはにかみながら、「やり過ぎちゃったかも知れないんですが、9kg切ってるんですよ」、と。
…実際に持たせて貰いましたが、人差し指一本で持ち上げられて、おまけに前後のバランスが完璧ですっ。

「ビスも一個一個考えて、基本はチタンです」

「まじっすか!? トルク管理めっちゃ面倒くさくなかったですか!?」

「いえ、今のビスは…」

もう、私の錆び付いた知識が洗われるような話し…。
散々話し込んで、流石にこれ以上引き留めては申し訳ない、と思ったのですが、ちょっとここまでの自転車にはなかなかお目にかかれないので、写真を撮っても良いか尋ねたら快諾を頂いたので、全体を一枚、各部をパシャパシャと…(^^;。

家に帰ってから、反芻するように写真を見直してみましたが、本当に好きで乗っている人だから出る、なんとも言えない愛情のこもった汚れ具合…。

ブログやSNSに写真を載せても良いかお聞きしなかったので、掲載することは出来ませんが…本当に良いモノを観させてもらえました( ^o^)ノ。

どんな場所にどんな縁が転がっているか分かりませんが…やっぱ『覆麺』最高ですっ( ^o^)ノ。

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