浅草 生駒軒 「半チャンラーメン」
浅草の『生駒軒』にて、「半チャンラーメン」を食べて来ました( ^o^)ノ。
浅草というと場所は、プライベートで来ると、どうしても蕎麦や天ぷら屋さんに入ってしまうことが多い自分ですが、この日はお仕事。
そんな立場の違いがあったかは分かりませんが(^^;、なんかいつもとは違うお店で…と、浅草の少し裏手をとぼとぼと歩いていたら、見つけたお店がこちら、『生駒軒』さんでした。
そのお店の外観、カミさんをして「汚い」、と後に写真を見せた際に表現していましたが、逆にこう言う古き町中華然としたお店の出で立ちで、ずっと営業し続けてきたと言うことは、それだけの固定客がいるはずで、その固定客の舌と胃袋を満足させてきた味があるはずだ、と捕らえ、早速お店の暖簾をくぐりました( ^o^)ノ。
果たして店内は、正直歴年の埃を纏い、すすけたイメージのある店内で、鰻の寝床のように奥に長いお店は、壁にもカウンターにも、いろいろなメニューの他にポスターなども、とにかく雑然と張られています。
奥の使っていない席には、物が山積していて、けっして、綺麗とは言えない店内です。
取り敢えず、何を食べようかメニュー表を見ていると、若い店員さんに、「後ろにもメニューがありますから」、と言われて振り返ると、セットメニューの表記がありました( ^o^)ノ。
とりあえず、今回は「半チャンラーメン」をお願いすることにしました。
何気なく店内のTVを観ていると、ラーメンが運ばれて来ました。
一見するに、これぞ、”The ラーメン” と言わんばかりの出で立ち。
多分、日本に住む人に「ラーメンの絵を描いてみて」、とお願いしたら、きっとこのラーメンのような絵を書くだろうなぁ…と確信出来る、とにかく、これ以上無いくらい標準的なラーメンです( ^o^)ノ。
ほぼ同時にカンカンと中華鍋を奮う音が響いてきて、ラーメンの写真を撮っている間に、すぐに半チャーハンも運ばれて来ました。
まずは箸を取って頂きます( ^o^)ノ。
麺は、極々一般的な黄色い中華麺。
透明感はないので、酒精は使っていない、純粋に小麦粉とかん水で打った麺だと思います。
早速一口食べてみますが、これがビックリするほど美味しいんです( ^o^)ノ。
想像していたまんまの味なのですが、その味が、絶妙すぎて、思わず嘆息してしまうほど、じゅんっと染みるように美味しいラーメンなんです…。
鶏ガラで醤油で、コクのあるスープ。
麺は固くもなく柔らかくもなく、適度なコシで緩く縮れ、シナチクやチャーシューも、必要最低限なんですが、この取り合わせがまさにBEST、どうしてラーメンにシナチクやチャーシューが載ってくるのか、心で分かる前に舌と胃袋に刻み込むような、妙に納得感のある、そんな存在感のある味わいです( ^o^)ノ。
そして、チャーハン!
お米一粒一粒に軽やかに油が纏っていて、パラパラとシットリさの加減が絶妙、お米自体の歯応えもバッチリ。
塩加減も程よくて、これが半チャーハンであることが無念です…普通盛りでお願いするべきでした…(^^;。
そんなわけで、美味しい、と確信してお店に入ったのですが、果たしてその確信がより一層のクオリティーを持って現実となりました( ^o^)ノ。
正直、こんな町中華だからこそ、生き残ってきたのだ、と言う力強い轍を思いました。
う~ん…悲しむべきかはなかなか来る機会の無い場所であること…。
次に来られるのはいつかなぁ…なんて思ってしまいますが、逆に言うと、これからもずっと街の一角に在り続けてくれる…そんな確信も持てる、本当に美味しいお店でした…( ^o^)ノ。