令和7年9月27日 『聖ミカエル幼稚園』 閉園式

令和7年9月27日、松戸市の『聖ミカエル幼稚園』が閉園しました。
昭和25年に宗教法人カトリック東京大司教区によって『聖ミカエル幼稚園』は設立されました。
以来、75年。
数多くの卒園生を輩出した歴史ある幼稚園は、その幕を下ろしました。
私は昭和53年に入園し、55年に卒園したしました。
その後、私は結婚し息子を得、その息子も私と同じ『聖ミカエル幼稚園』に入園し、卒園しました。
快く私と同じ幼稚園に息子を通わせることに賛成してくれカミさんには、感謝の念に堪えません。
息子が入園した当時から、すでに園児の数が減ってきており、さらにその後数年で急激に減少。
ついに園児が数名という状況、幼稚園としての存続が不可能となり、閉園が決まったそうです。
75年という長い月日の中で、様々な思い出を刻み多くの人を育て巣立たせた歴史ある幼稚園ですが、今日、閉園しました。
今日は閉園式ということで、ミサが執り行われ、その後、幼稚園を開放して多くの卒園生、その関係者、園の関係者などが集まり、懐かしい幼稚園の閉園を惜しみました。
教室の内外には懐かしい品々が並び、なんと私が卒園した際の写真が残っていました。
ページをめくると、その写真がありました。
なんと白黒です(^^;。
…当時、普通にカラー写真はあったんですけどねぇ…(^^;。
目をこらしてみると、6歳だった私がいました。
息子の卒園式の写真はまだそれほど古くないため、しっかりありました。
…親子二代にわたって、お世話になりました。
壁には制服が飾られていました。
材質と、少しデザインが違いますが、ほぼ同じこの制服を着て、48年前、私はこの場所に通っていたんです。
時代の流れと言えばそれまでですが、無くなってしまうというのは、本当に寂しいです。
これ以上、この場所で子供達が時を紡ぐことは無くなります。
これまで紡いできた子供達の声が、建物に染みついているようです。
しかし、もうその声が響くことはありません。
静かに佇むのみで、建物もいつかなくなるのでしょう。
ここにいた子供達は、記憶だけの存在になります。
そして、それもいつか消えていきます。
どんなものだってそうなのですが、どんなものだって寂しいんです。
時間は立ち止まらず、ただ振り返るだけです。
息子は、どんな人生を歩むのでしょうか。
どうにかなるものでもないのですが、ただ、それだけが気にかかります。
もし神様がいるのなら、良い風が吹くことだけを、今のこのときだけ祈ります。