「肉醤油」を作ってみた
肉醤油を、作ってみました( ^o^)ノ。
肉醤油とは、読んで字の如く、肉で作った醤油のことです。
「醤油は大豆で作るものじゃないの?」
と言う言葉が聞こえて来そうですが、そうでもないんです( ^o^)ノ。
醤油の「醤」の字についてとか、その定義とか、いろいろと詳しいことはウィキペディア等を読んで頂くとして、正直な話し、これを醤油と言って良いのかは分かりませんが、取り敢えず、肉で作った醤油、と言うモノを、今回、自分も作ってみました(^^;。
よくよく考えてみれば、日本にもしょっつるなど、魚を使った醤油調味料はあります。
また、海外では、東南アジアで多く活用されている、ニョクマム、ナンプラーと言った鰯などの小魚を原料にした魚醤もありますし、西欧ではイタリアなどにガルムと言う魚醤も存在します。
中国には、豆を使った醤油、肉を使った醤油、魚を使った醤油等など、それがメジャーかどうかは分かりませんが、やっぱり、いろいろな醤油があるとか。
今回私は、鶏肉を使って醤油を作ってみました( ^o^)ノ。
使用した鶏肉は胸肉。
もも肉だと油が多いので、今回は使用しませんでした(高いし(^^;)。
まずは胸肉の用意です。
正確な重量は控えるのを忘れてしまったので分かりませんが、確か600g弱だったと記憶しています。
とりあえず胸肉は皮を剥いで、一口大にカット。
フードプロセッサーでペースト状になるまで砕きました。
これに、塩160g、米麹200g、水100ccを加えて、よくかき混ぜます。
出来上がったモノを、密閉できる容器に入れて、あとは保存するだけです( ^o^)ノ。
途中、30日ごとにかき混ぜていたのですが、隅までかき混ぜるのが難しいため、容器を変更しました(^^;。
斯くして、150日経過し、その様子がこれです(^^;。
最初の頃と比べて、ピンクだった色が黄色く変わり、言うなれば、味噌のような感じになりました。
ニオイはしますが、嫌な臭いではありません。
俗に言う腐敗臭ではなく、発酵臭ですね。
私には、食欲が湧く匂いでした(^^;。
途中、結構な時期まで麹がそのまま残っていたのですが、いつからか、麹感はなくなっていました。
観れば、米粒のような麹の跡は見えるのですが、実際には極めて柔らかくて、スプーンですくってみようとしても、すぐに崩れてしまいます。
肉感は全くなく、容器の端の方に、黄色い油が少しだけ浮いています。
皮を剥いだ鶏胸肉なのに、やっぱり油はあるんですね…(^^;。
これを、鍋に移して、ゆっくりと加熱していきます。
少し柔らかい味噌のような粘度で、焦げつかないか心配だったので、常に攪拌し続けていました。
少し温度が上がってくると、あきらかに粘度は下がってきました。
もう、自分の形を維持することも出来ないようで、液体感が出てきました。
更に加熱すると、完全に液体に。
もう焦げつく心配も無いかな、と思ったのですが、一応かき混ぜ続けます。
沸騰する頃には、完全に味噌汁的な粘度になっていました。
念の為、3分ほど沸騰させました。
これを漉していくのですが、熱々では厳しいので、ある程度、冷ましました。
最初は、クッキングペーパーで…と思ったのですが、とてもじゃないですが圧をかけなけれな漉せませんし、圧を掛ければ破けてしまいます。
そこで、台所の三角コーナーとかに使う、目の細かい網を使って、まずは荒越しをします。
最初は網に入れて、フリーランで液体を抽出しましたが、すぐに目が詰まってしまったので、プレスランで絞ります。
採集出来た液体は、まだまだ濁りまくっています(^^;。
一応、網に残った絞りかすも取っておきました。
後日、この絞りかすと、マヨネーズ、ポン酢、オリーブオイル、酢を混ぜてドレッシングを作ったのですが、非常に好評でした( ^o^)ノ。
そして、絞った液体は、今度はクッキングペーパーを使って越して行きます。
フリーランにこだわったのですが、すぐに目が詰まってしまうので、2回ほど紙を交換したところで諦めて、30分ほど自然滴下させたら、あとは圧搾しました。
結果として、これだけ採集することが出来ました( ^o^)ノ。
奥の、器に入っているピーナッツバターのようなモノは、液体を絞った際の残りかすになります。
これはこれで保存しておいて、後日、マヨネーズとケチャップを混ぜて、チキンナゲットのディップにしましたが、これも好評でした( ^o^)ノ。
アップにするとこんな感じですが、薄い色の醤油、と言う感じですね。
実際に味わってみたのですが、匂いはともかく、ビックリするほど美味しいですっ!!
旨味の塊というか、これは美味しい思いました。
ちなみに、絞りかすも、大変味わい深くて美味しいです( ^o^)ノ。
早速卵かけご飯に使ってみたのですが、普通の大豆醤油のつもりで使ったら、大変塩っぱくて、閉口してしまいました…見た目は薄いのに、滅法塩っぱくて、言うなれば、大豆で言うところの薄口醤油と言ったところでしょうか(^^;。
次は、使う量を加減して、食べてみたいと思います(^^;。
近く、また何か、別の料理に使ってみたいと思うので、美味しかったら、またレポートしたいと思います( ^o^)ノ。
とりあえず、150日掛けて作った肉醤油は、大成功、と言うことでした( ^o^)ノ。