松戸市上本郷 美並 「蕎麦がき」
![](https://gero-matsu.net/wp-content/uploads/2024/12/表紙12-28-scaled.jpg)
松戸市上本郷の『手打ち蕎麦 美並』にて「蕎麦がき」を食べて来ました( ^o^)ノ。
一緒に行ったカミさんが、「蕎麦がきってなに?」と聞いてきました。
まぁ私が普通答えるはずも無く、「蕎麦の中に柿を練り込んだモノだよ」と話しても全く信用してくれませんし、店員さんも苦笑していました(^^;。
早い話が蕎麦粉に熱湯を注いで捏ねた(掻いた)ものなのですが、これが結構奥が深いと自分は思っています。
池波正太郎先生の小説「鬼平犯科帳」では、湯飲みに蕎麦粉を入れて、そこに熱湯を注いで箸で掻き回し、ネギを散らした上で醤油も注いだモノを、お熊婆さんが沢田小平次に出していて、非常に美味そうでした。
実際、自分も祖父に作ってもらった蕎麦掻きはそんな感じのモノでした。
子供心に別に美味しいものでは無いなぁ…と思っていたのですが、郷愁もあって懐かしく思っていました。
大人になってから、お店で蕎麦掻きを何度か食べる機会があったのですが、どこも非常に丁寧に作ってあって、葉っぱのような方日に成形した蕎麦粉の塊を茹でてあったり、小判状にした蕎麦粉の塊をいくつも湯桶に浮かべて出されたこともありました。
個人的には蕎麦掻きは上記のようなモノで、蕎麦粉を熱湯で掻いたモノ、というイメージがあったので、なんか違うなぁ…と思っていました。
掛け値なしの正直な話、『美並』さんの「蕎麦がき」もあまり期待してはいなかったのですが、個人的なルーティーンとして、何度か通って気心の知れたお店では蕎麦掻きを頼む、と言うのがあって、今回、カミさんと一緒に訪問した際、注文してみた次第です。
で、実際に提供されたのがこちら。
個人的に思う蕎麦掻きとはまた少し違いますが、かなり私の言う「蕎麦掻き」に近いものでした( ^o^)ノ。
蕎麦粉を熱湯で練ったモノを、そば湯に沈めてあって、それを箸でちぎりながら醤油で食べる、と言う感じです( ^o^)ノ。
傍らに着いているワサビが小憎らしいですね( ^o^)ノ。
早速箸を取っていただくのですが、ねっとりとした蕎麦掻き。
実は蕎麦掻きの方が多くの蕎麦粉を使っていて、もしかするとめっちゃコスパの良い食べ物なんじゃないか…とも思ったりします( ^o^)ノ。
ちぎりつつ醤油を付けてチャムチャムと頂く感じは、蕎麦を手繰るのとはまた違って、なんだか楽しい感じさえします( ^o^)ノ。
子供の頃は、結構大量の醤油を蕎麦掻きに一緒に練り込んで、箸を湯飲みに突っ込んでこそぐようにして食べた記憶があります( ^o^)ノ。
私は松本家の初孫で男の子と言うこともあって、祖父に大変愛された記憶があり、実際祖父との記憶は慈愛に満ちたモノばかりです。
今回頂いた『美並』さんの「蕎麦がき」は、祖父が作ってくれた「蕎麦掻き」とはまた違うものでしたが、それでも祖父の慈愛が湧き上がるように思い起こされます。
そんな思い出のある食べ物を保っている私は、多分人生が幸せなのだと思います…( ^o^)ノ。